可愛くさせるのをやめるな!
女の子がかわいくなる瞬間
乃木坂46のアートワーク展に行ったことで、アイドルを作っていく上でスタッフの力によってアイドルは作られているのだということを実感しました。今まではわかっているようでわかっていませんでした。
私のアイドルの見るベクトルとしてはそのスタッフの部分だったことだということにこのアートワークを見て気づきました。
そして、アイドル(私の中で)が、スタッフの力に支えられ、そして本人の意思によって自分の居場所の「かわいい」を見つけて進んで行く課程を見つけているのを楽しんでいるのでは?と思いました。それは日本のアイドルにも韓国にアイドルにも言えることで、いわゆるアイドルの「成長」という部分です。しかしどちらかというと本人の努力という部分ということよりは、スタッフ、そして本人とスタッフとの整合性によるものかなぁと思います。つまり彼女たちが自分たちの方法で「かわいくなる」瞬間を見出すその瞬間が恐ろしく心を震えさせるものになります。あの瞬間に身を委ねて落ちてしまってもいいくらい。
つまり素材だけだけではないし、成功している事例をただ真似したらいいというわけではないです。彼女たちに向き合って彼女たちが自分たちの方法で一番輝ける方向を私たちに提示してほしい、その努力を放棄することだけはやめてほしいと思います。
こだわりやしがらみもあると思うけれども彼女たちに向き合って、彼女たちを主体に置いた「可愛さ」(この可愛さは美しさももちろん含みます)を広げてほしいなとそう思います。
ちなみに私が思いつく「女子が可愛くなる瞬間」の最高峰をあげると…
1.スタッフ先行型(スタッフすげえ)
・OH MY GIRL 「WINDY DAY」
全てにおいてスタッフさん優勝。彼女たちはこの可愛さについて自分自身で自覚しているともそれが特別すごいことだとははなから思っていないところがまたツボ
おまごるはスタッフ先行型のグループの最たる例だと思っています。
・Red Velvet「Peek a Boo」の写真+MV
Red velvetのなかで私の中で最優秀作品、なにが素晴らしいってアイドルを何1つ文句なくやっている彼女たちの狂気さをスタッフが一個の作品にしてしまったこと。
そしてコンセプト写真は、背筋が凍ります。(可愛すぎて笑)
・IZONEの「La vie en Rose」
彼女たちを可愛くしたらいいんだろう?というあざとさがあざとくない作品になっている。最初のウォニョンの振り返った瞬間でスタッフの力を見ました。
・f(x) Pink Tape
これぞスタッフの最高結晶だと思うし、アートワークを芸術までに引き上げ、そしてその流れを作った最初の作品だと思う。この作品がなければ「OH MY GIRL」も「LOONA」も誕生しなかったのではないでしょうか。間違いなく今の形ではないと思う。
本人たちはおまごるちゃんたちと同様この時はまだ自覚なしだと思う。(ていうか投げやり感強し笑)
2.メンバー先行型
・モーニング娘。17、「INSPIRATION」の生田衣梨奈
自分を可愛く見せるという意識の強さをここまで強烈に示してくれるのが、生田衣梨奈だと思う。特にこのツアーの最初のノンストップメドレーのなかで歌割り少ない中で、彼女を追ってしまう。スキルが重視される方針のモーニング娘。はどちらかというと自分たちの意思で自分を見つけて行くことが好まれるがその中でも彼女は、スキルを持ち得ない中で作った居場所だと思う。
・平手友梨奈「サイレントマジョリティー」
スタッフ先行でと思ったが、これは平手の個性が強烈だったのでスタッフは彼女の眼差しでこの作品を作ったのでは?と思ったりしたためどうしてもスタッフ先行型と考えられなかった。そして彼女は自分の課されたコンセプトを理解していたのではないかと推測する。
・アイリンの「Russian roulette」のエンディング妖精
少女時代とほぼ同い年なのに、事務所のせいで体操服・スコート着せられるといった災難に遭ってきたアイリン。そんな中でエンディングで可愛らしい雰囲気の曲とは正反対の表情をして話題になる。これが彼女の最大限の抵抗なのかもと思いながら見ていた。
・生駒里奈の最初の加入する際の写真
引きつった顔をするもの、カメラの前で恥ずかしそうにするものがほとんどで今みると、みんな垢抜けたなーと思うが生駒ちゃんだけがそうは感じず「意思」を感じる。最初にセンター課されたのはこの写真がきっかけ?と勝手に想像している。
3.整合型
・伊藤万理華の個人MV
まりっかっとカットオッケー。
どこまで、彼女の意思がMVに反映されているかはわからない。しかし、他の乃木坂の曲は圧倒的にスタッフの力を感じるがまりっかのMVはほとんどスタッフの力をいい意味で感じない。多分2つの境目が全く見えないからだと思う。
やらされてる感もなければ、やってやろう感もない。
・f(x) 4walls
Pink Tapeがスタッフの結晶だとしたら4wallsはそのスタッフに彼女たちが自覚し自らを出している。
大人になったのか、苦しみを乗り越えてきたのかわからない。でもPink tapeは人形に見えたのに4wallは人間に見えた。5年に1回でいいのでカムバックしてほしい。中国頼む。
以上考えて見ましたが、結論は「女の子が可愛くなるポテンシャルをみすみす放棄するような作品だけは作らないでほしい」ということです。想像以上に彼女たちのポテンシャルはすごいと思います。これからお願いします。