バカいってる

これはエポックだ

Girl Crushの多様化 Part2

だいぶまえにガールクラッシュの多様化という記事を書きました。K-POPは、今(その当時)ガールクラッシュが多様化しているということを書いた思い出があります。

 

さて、3年越しとなりましたが、今のK-POPのガールクラッシュの多様化は一体どうなっているのか。3年経って一体どう変わったのか考察して行きたいと思います。

 

取り上げるグループはBLACKPINKG-IDLEMAMAMOORed Velvetの4つを取り上げたいと思います。

 

あくまで個人的なランキングということをご了承ください。

 

BLACK PINK 容姿 5 実力 5

 

 どちらも5がつくのも頷けるグループだと思います。4人とも顔良し、スタイル良し、実力良し、そして何よりそれぞれ個性と華を持っているところはさすがYGといったところです。ステージ上でのジェニのなんでもできるところ、ジスのビジュアル、リサの圧倒的な華、ロゼの歌声などどれをとっても平均以上、なのにステージを降りるとわちゃわちゃしておりもはや無敵なのでは?と思うこともしばしばです。あまりYGは好きではありませんが、それでもすごいと思わせるのはさすがだなと思います。が、しかし2NE1の自立している女性の強さということを強烈に打ち出しているかといえばそうではない。それは、2NE1の弱点にして最大の武器である容姿、そしてくしくもそれはBLACK PINKと2NE1の大きな相違点であるといえます。つまり、弱点を補強したばっかりにただの完璧なガールズグループにしかなり得なかったというのが寂しく、私たちは彼女たちに憧れるときは完璧な姿に憧れており、新しく作り出した女性像の具現化ではないということが私はこのグループの最大の欠点ではないかと思います。完璧が欠点、、、それはとても皮肉な結果であると思います。

 

G-IDLE 容姿 3.5 実力  3.5

 

 容姿、実力ともにBLACK PINKには大幅に低い形にはなりましたがそれはそれでいいと思わせてしまうポテンシャルを持っているのがG-IDLEです。2018年デビューでその年サバイバル番組で生まれたグループ以外では一番の成績を残しています。CUBEの唯一の明るい話題と言えましょう。

関係性としては全世代の2NE1と4minuteの関係とBLACKPINKG-IDLEの関係は似ています。CUBEYGの2番線じと言われてしまいかねないコンセプトが通して似ている部分がいがめません。しかし、2NE1BLACKPINKが違うように4minuteG-IDLEもどことなくコンセプトが違うためやはり違う関係性の面もあります。何よりBLACK PINKが完璧を求めていったためか、2NE1ほど容姿は悪くありませんし、美少女もいますがBLACKPINKのように女性が憧れ、男性が好きになるというスーパーモデル的な部分がないという欠陥を持っているためそれが欠点となり完璧ではないからこそのガールクラッシュという2NE1が持っている要素を少し引き継いだ感じがあります。しかし、実力はソヨン以外少し足りない気味なのはいがめません。ですが、曲、そしてコンセプトともにガールクラッシュの王道ではあるがどこか見たことないコンセプトと曲(楽曲がともかくいいと思います)、そして不完全さの儚さという魅力を足したため、今では新人の筆頭株だと思います。残るは大衆認知がある曲を出すことでしょうか。

 

Red Velvet 容姿 4 実力 4

 

 SMエンターテイメントの女子グループの今は筆頭、Red velvet。一体容姿、実力ともにバランスがよく手堅く男子からも女子からも支持を集めています。特に特筆すべきはコンセプトの凝り具合。BLACk PINKのような強烈なガールクラッシュや、G-IDLEのような統一した雰囲気はなく逆に女性ファンがつくような少しおしゃれ、アーティスティックで難解なコンセプトを基本としながらも、コンセプトを固定しないことが、逆にそのグループの個性になっているという新しいガールズグループの形を生み出しました。もちろんこれは彼女たちがSMエンターテイメントという大手の芸能事務所出身であること、そしてそれ以前にf(x)という成功例があったこと、そしてそのコンセプトをこなせる実力と容姿がバランスよくあることが可能にしていることであり誰もがこの形を取ろうとしたら失敗する可能性が高いでしょう。そして現在は手堅く人気を得てもう5年目のガールズグループになっており、根底を揺るがすような騒動も起こさずここまでやってきています。しかし、手堅く固まっているゆえにBLACK PINKのような「華」がないこと、民衆を唸らせて黙らせるような圧倒的なパワーがないことが彼女たちの大きな欠点であり、ちぐはぐ感を感じます。その上で、この先どのような方向性を持って進んで行くのかが焦点となって行くでしょうし、5年目からこの先長くやって行くためにはもう一踏ん張りが必要な気がします。

 

MAMAMOO 容姿 3 実力 5

 

 2NE1と容姿、実力の面ではほとんど同じではありますが、どちらかというと圧倒的な歌唱力、そして売り出しているコンセプトは後期のSISTARを思い起こさせます。しかし、やはり歌唱力がここまで飛び抜けているのは彼女たちが初めてで今までにいなかったタイプのグループだと言えます。特筆すべきは音楽との親和性が彼女たちから感じることができることです。今までのK-POPグループはどちらかというとダンスが重視され、パフォーマンスで魅せるタイプが多かったのですが彼女たちは音楽を楽しむ余裕があるパフォーマンスで他のグループと違って作り手をあまり意識させないパフォーマンスをすることが多いです。それが彼女たちが民衆に受け入れられた要因の1つであり、最大の強みと言っていいでしょう。

 今まで見てきたように、Girl Crushはもともと男子に媚びないコンセプトをしたことにより男性ファンではなく圧倒的にコアな女性ファンをつけてきました。しかし、最近では女性と男性どちらも受けるような2面性を持たせたグループが増え以前のガールクラッシュに近いグループがどんどん少なくなってきました。男性ファンの爆発性の力を実感したのかもしれません。しかしMAMAMOOはその圧倒的なちからによって今までのGirl Crushが好きだった人たちの受け皿として人気を得たのではないでしょうか。一番コンセプトの統一といい地盤ができている点では安定しているところですが、もう少し作り手とメンバーのアンバランスが抜けて、こういう彼女たちを見せたいんだという曲が出てきたら最強だと思います(最近でもそれができている気がする)

 

以上、新世代Girl Crushの4グループをあげました。今まで女性の強さを打ち出し、1つのジャンルを作ったのとは違い多様性を持たせ男性ファンとの共存を図る傾向にあったように思えます。それはここでは触れませんでしたが清純ブームや、可愛らしいグループが多発したところにも影響があるとは思います。この先どのように女性グループは戦略をとって行くのかというのを注視して行きたいなと思います。さて、ここには書きませんでしたがガールクラッシュじゃないのに女性ファンを生み出したOH MY GIRLを書くのを忘れていました。また追記して書きます。