バカいってる

これはエポックだ

ねむれない夜だから、ブログを書くー違和感日記②ー

今AM2時。今起きてPCの画面に向かっているということは、私は夜ふかししてしまっているということ。まぁしょうがないと思いながら冷蔵庫にはちみつとレモン果汁があることを思い出したのではちみつレモンを作ってみた。

 

前回、違和感日記を書くとここで宣言めいたものをした。LINEのメモには着実に私の違和感は溜まっているし、違和感だけではなく、嬉しかったものも同じようにメモしている。

前のように違和感日記を書こうという決意などももう書くことはない。ただ違和感を書き連ねるとただの悪口になってしまう気がして、躊躇する。

私自身の違和感の日記はLINEのメモにあるわけだから必ずしもここに見せる必要もない。だけど、私は自分の違和感を自分の心だけにとどめたくはない。これは私が「違和感」を表明して世の中に水面をつくる意志を持っているからだ。

その躊躇と自分の意志をせめぎ合いながらも、その作業を私は諦めたくないとふつふつしながらぶすぶすしている。(ジェンダー以外で、違和感を持てるように別の分野でもう少し知識を増やしたい)

ちなみに私はこの違和感の感度、及び表現の抽出方法の天才は朝井リョウだと思ってる。

 

①「1組12番 手塚国光

この週末、テニスの王子様のミュージカル、通称テニミュの大千秋楽の配信があったので友人と同時実況をしながら楽しんでいた。小さい頃地元の図書館に30巻ぐらいあったのでよく読んでいた。子どもとは、げに恐ろしいもので「テニヌ」の数々にもなにも疑わずに全巻踏破した。

さて、配信2日目最後のシーン、おそらく大千秋楽にしかない卒業式シーンで3年生メンバーが、クラス、出席番号、名前を呼ばれて卒業証書を受け取っていく。一緒に感想を送り合っていた友人が「あれ?手塚ってなんで12番?」と聞いたので、「あ、それは男女出席番号別だからだよ」と答えた。

私はこの違和感は別の形で経験済みである。なにかがきっかけで友人と出席番号問題と話したからだ。そのメンバーでは私だけ男女別、男子先の出席番号経験者だった。

私の中学・高校は出席番号は男女別だったし、当然のように男子が先だった。なぜ男子が先なのか、女子があとなのか。これは「新郎新婦」という言葉、「男女」という言葉全てに繋がっている。

その友人とその話をしたあと「青春学園に男女差別是正勧告を出さねば」とすこし冗談めきながらもシンプルにジェンダーについて話せたことに救われた。

 

ちなみに休憩時間など節々に差し込まれる出演メンバーのコメント動画。おそらくこのコロナ機関中に一番聞いたであろう言葉が詰め込まれた動画たちだった。しかし、彼らこそ仕事がなくなりその後再開が一番遅くなるであろう分野に関わっている人たちだろう。その現実を一旦置いた、ペンキで塗ったような「前向き」で塗り固められたコメントを聞くのは、おそらくこのような時期でも生活が脅かされないであろう人たちの「前向き」メッセージよりきつかった。

このような分野に対する基金の紹介、署名のお願いをやんわり提示してくれるなどの工夫もあったのではないかということが頭をよぎった。

 

SEXY ZONEについて

SEXY ZONEといえば、私の中では「ジェンダーについて問題意識を持っている」グループだ。確実にそれはマリウス葉のイメージである。しかし、他のメンバーもその考えを媒体に表すことに他のグループよりためらいもない印象がある。twitterの拾い画で雑誌?の企画の一つで「一日女の子になったら、何をしたい?」という質問に対して

「男性優位の社会を変える運動をしたいけど、一日じゃかわらないよね(遠い目)、水曜日限定に生まれ変わって一日中映画を見たい」

という回答だった。

前半は私にとって嬉しい言葉だったが、後半の言葉は、絶望感しかなかった。前半と後半の落差だ。水曜日限定とは、おそらくレディースデイのことを指していることだろう。レディースデイというのは女尊男卑理論を振りかざす人にとって大事な根拠だ。その背景をかざしてみれば、前後半の構成はまるで富士急ハイランドのジェットコースター並みの落差である。

 

③「嫁」問題

「嫁」という呼称はぬるっと動悸を引き起こしてくる。

この違和感を書き留める途中で一番多く目につくのは、このような呼称問題だ。ただが言葉、されど言葉。同じように「女子力」もだ。最近instagramの素敵なアカウントを見つけた。器を紹介してくれるアカウントで前も気に入っていたようでブックマーク登録をしていた。そのアカウントの概要欄に「〇〇屋の嫁」と書かれていた。おそらく自称なので女性が運営しているのだろう。また、女性が書いているブログで、女性が好きな女性アイドルというテーマで褒める言葉として「俺の嫁」という表現があった。ぬるっとぬるっと私の心を冷やしていく。

ここで具体的に例をあげないのは、事例が多すぎてあげきれないこと、そして一般的すぎるので市井の人が使っているからだ。

 

エマ・ワトソンの動画

www.youtube.com

信頼のエマ・ワトソン

この動画も嬉しい内容だった。

いろんな方面に問題意識を持っているんだなぁということを強く感じる。

そこで、個人的にすごいなと思ったこと。きっと本人の意志が感じられたものが、(推測でしかない)

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生理用品を隠さないところ。

様々な分野にアンテナを持っている友人にその動画の感想を尋ねたら、「本当にいろんな方面に問題意識を持っているということが伝わった」といっていた。

日本語字幕がついた映像を見ながらすこし「?」(クエスチョンマーク)が浮かんだ部分があった。

「29歳なのにこんなものを持ち歩いている」と言いながら湯たんぽをバックの中から出している場面だ。

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原文はこちら。

「〇〇歳なのに」という言葉に対して額面通り素通りできなくなった私はできれば英語に精通している人にこのニュアンスを聞いてみたい。

 

違和感日記をブログで書くのは、自分の考えていることの道筋の一部を一部とはいえ赤裸々にさらしている感覚でいつもよりセンシティブになる。これを自分の仕事として自分の名前を看板に掲げながら発言している人たちは、毎回綱渡りの感覚をより重く感じながら生活をしているのだろう。「ヨブンのこと」というラジオ番組、5/31放送分を聞きながら、背筋に寒気を感じた。